maminismさんからの寄稿です。
思い出のレシピ ピザ
高校の時、喫茶店でバイトをしていた。
田舎の喫茶店なので、暇な時間も少なくなく、そんな時は、マスターがお店で出すケーキを作るついでに、私にも同じケーキを作らせてくれ、それをお土産に持たせてくれたりした。
ケーキ以外に、ピザなんかも作っていて、ピザも注文が入ると、時々私の分も作ってくれ、お土産にもらったりしていた。
本当に優しくて、太っ腹なオーナーだった。
今思えば、本当に恵まれた環境で働いていたんだな、と思う。
ピザの味は一種類だけだったが、それがなかなかおいしかった。
ピザ生地に、トマトソースと、ウインナー、たまねぎ、トマト、チーズという、ごくシンプルな具がのっていた。
バイトを辞めてから、時々そのピザの味を思い出して食べたくなることがあった。
何がきっかけだったか忘れてしまったが、あのピザが食べたくなった時に、たまたま家にあった食パンで作ったのが最初だったと思う。
あのピザを思い出しながら、食パンにケチャップ、ウインナー(パリッと音がしそうな、おいしいやつ)、スライスたまねぎ、ミニトマト(半分に切る)、チーズをのせて、オーブンで焼いて食べた。
これがなかなか、おいしかった。
懐かしいあの味が蘇ってくるようだった。
それ以来、そのピザトーストにすっかりハマった私は、それからしばらくは頻繁に作るようになり、今も時々作ることがある。
この記事を書きながら、今度はピザ生地で作ってみてもいいかもしれない、と思った。
高校生の頃は、ピザ生地が買えることを考えもしなかったけど、今ならスーパーで買って来こられるから。