ナカノ実験室

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手をひたすら描いて(9枚目)‏同じモチーフを描き続けると、だんだん飽きてくる。(maminismさん)。


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maminismさんからの寄稿です。

手をひたすら描いて(9枚目)‏

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現在、まだ9枚目。
35の手を描いた。


ここまでで、ようやく、量感や空間表現の上手くいった絵が出始めた。

対象の表面を描くつもりで描く。

長い線と短い線の両方を使って描く。

という、初歩的なことだけど、今まで自分のものにならなかった技術が、少しずつ自分のものになってきた感覚がある。手応え、みたいな。

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まだ、手というたった一つの小さな対象物でのみ、量感・空間表現ができつつあるわけで、
これが、二つ以上の物を描いたり、背景まで入れて描くとなると、また難易度があがって、今のようにいい感じで描けるとは限らないけど、
この、自分のものになってきた感覚は、大きな進歩。



それから、キャンバスで遊ぶ、ということについて。

同じモチーフを描き続けると、だんだん飽きてくる。
だから、画材を変えたり、手のポーズや角度や構図を変えて、気分転換をして、定期的にモチベーションを上げていく必要がある。

そんなふうに日々描いていると、自然と、キャンバスで遊んでいる自分がいることがある。

例えば、画材を鉛筆からクレヨンに変える。すると、モノクロからカラーの世界に変わって、見方も、フォルム重視から、カラー重視などと、変化する。
色による明暗の変化や、カラーのキレイさを感じながら描くことになる。

あるいは、クレヨンから鉛筆に変える。
すると、色を白黒の世界に置き換えることや、より細部に目が向いていく。


奥行きを意識しよう、とか、
明暗を意識しよう、とか、
色相を意識しよう、とか、
描く時によって、自分なりの制作テーマを変化させながら描くことが、自然にできる。

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同じ、手というたった一つのモチーフを、違う切り口で観察・表現することを繰り返す中で、表現の幅が広がったり、新たな見方を発見したり、そういったことが無意識に行えていることに気づく。

そういう、試行錯誤を無自覚的にしている時は、とても楽しい。

キャンバスで遊ぶというのは、きっと、こういう感覚で合っていると思う。


8枚目描き終えたところで、こんな状態。
次の変化は何枚目だろう。