寄稿を頂きました。
かぐや姫の物語
スタジオジブリの新作で、注目度はかなりあったと思います。
あらすじは、みなさんがよくご存知、知っての通りの竹取物語そのものです。
CMでは「姫の犯した罪と罰」とあり、新しいストーリーを期待されていた方も多いかと思いますが、実際に見てみると完全に竹取物語、誰もがしっているかぐや姫の物語なのです!
それの何が面白いんだ、と思われるかもしれませんが、言葉にすれば短いあの昔話に、水墨画のような美しい絵を加え、美しく描いています。
また、かぐや姫の性格も、私たちが思っていた、貴族の高貴なお姫様とはかけ離れています。
どちらかといえば、どこにでもいそうな、田舎の子です。そんな子をおじいさんは立派な貴族の娘として育てようと躍起になりますが、幸せというのは人それぞれ違うものです。
結局、その考えの違いからかぐや姫の人生は上から押さえつけられたどちらかといえば悲しいものになってしまったのです。「生きるために生まれてきた」というセリフがとても印象的な作品でした。自由に生きることに憧れたのが罪、自由に生きれるはずが押さえつけられ生きられなかったのが罰、といったところでしょうか。ところどころに罪と罰が点在してるので見た人によって感じ方が全く異なる作品だと思います。それを探してみるのも、面白いかと!ぜひ一度、ご覧下さい!!