ナカノ実験室

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ネタバレ注意!あずまんが大王/最終回感想・1・2・3年生の時間が平等に流れます。時間が流れれば、歳をとり…。


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寄稿頂きました。

あずまんが大王/あずまきよひこ

永遠に続くものが多い日常系の漫画。
だけれどそんな中、個性豊かな女子高生たちが繰り広げる青春を描く「あずまんが大王」という作品では、1・2・3年生の時間が平等に流れます。時間が流れれば、歳をとり、身長が伸びて、髪型も変わる。実際の生活のような変化があるのです。
個人的に創作物を作成、鑑賞にあたっての動力原は、広くいうと願望だと考えており、その一つには「永久的な楽しい日々」があると思っています。
その需要が日常系の配給を生んでいても、あずまんがは無慈悲にも過ぎる日々をどんどん謳歌しちゃいます。あー!楽しいー!あ、でももう終わっちゃうなぁ・・・。私たちが生きるこの現実のような漫画です。

そして、女子高生の最終回といえば卒業です。ビービー泣く子もいればちゃかす子もいる、たくさんの喪失の瞬間です。別れてしまうから、余計愛しくなる日々があるんですよね。
よく言う、いつか死んでしまう命だから生きている今が貴重に感じる。のような。
終わらない理想を望んでも、現実は色んな事が変わって何かが始まり終わる。
終わってしまったから、その要素を含んでいるから、あずまんがの日々はとても貴重で輝いているのでしょう。

最後の最後、大学が始まるまでの日にみんなで遊びに行きます。もう戻れない過去はひたすらに愛おしくて、これからの未来を期待するシーンです。まるっきり私たちと同じに感じました。
私はそんな、日常漫画の邪道で青春の王道を行っているあずまんが大王が大好きです。