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ネタバレ注意!3×3EYES(サザンアイズ)最終回感想・藤井八雲が、己の願いであった「愛する人を人間にしてやりたい」と言う想いも…。


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寄稿頂きました。

3×3 EYES (サザンアイズ)

最後の敵を打ち破り、大好きな人へ想いを伝え、そして離別。命ある限り、いつか必ず会えると信じて最愛の人と別れ、日常を取り戻すと言うのは、それほど珍しくない最終回だと思う。だが「3×3 EYES」の素晴らしい所は、主人公「藤井八雲」が、己の願いであった「愛する人を人間にしてやりたい」と言う想いも、「ずうっと一緒にいる」と言う願いも跳ね除け、日常を戻す為に己の身体を散らし、何時来るとも分からない再会を信じる所にある。

ひとりじゃなにも出来ないと言う八雲は、自らに手を掛ける事も出来ず、それを最愛の人に頼むしか無かった。二人は同じ事を想い、同じ事を信じたのだ。滅んだ世界が都合よく元通りになる、とも取れるけれど、散り散りになった八雲は皆を元通りにする内に、己の「自分では何も出来ない」「みんながいるから出来る」と言う心をばらまいたんじゃないか。それこそが、超人である三只眼(さんじやん)でもどうする事の出来なかった「闇」を飲み込んだまま人間が生きていく道なのでは無いだろうか。登場人物たちが幸せそうなその後を映す場面では、誰もが寄り添って生きている。みんながいる。その想いこそが、闇を抱えたまま生きていく為の標なのだろう。そして二人も寄り添い合う為に再開する。命ある限り、いつか必ず。