寄稿頂きました。
やめられなくなる「ウォターシップダウンのウサギ達」
文字通り、小さくて可愛い、おとなしいイメージのあるウサギ達が活躍する冒険物語です。主人公は、群れから離れて自分たちの新天地を求めるべく旅にでる若いオスのウサギ達です。
人間の目から見れば、静かに見える森の中やのどかな田園風景もウサギ達からすれば危険がいっぱい・天敵もいっぱいのワイルドな野生の王国なんですよね。
個性あふれる若いウサギ達の中には集団生活をしていたら、こんなタイプ絶対にいるよな、っていうキャラクターがそろっています。
必ずお気に入りが見つかること請け合いです。人間じゃなくてウサギの戦士なのに、「いやー、なんか大ファンになってしまったわ。」っていうような男らしいウサギもでてきます。
みんなが力を合わせていろんな困難に立ち向かう様子、問題解決に当たる様子は読んでいてハラハラドキドキ、どんどん惹きこまれてしまうので途中でやめることは難しい物語です。
お話の中に、ウサギ界に伝わる神話や物語も織り込まれていたりするので、そのあたりがわかりにくいと感じる人もいるかもしれません。テーマ自体も冒険活劇のようですし、キャラクターもウサギということですが、高校生以上の年齢の読者向けのように思います。