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ネタバレ注意!まほろまてぃっく/最終回感想&あらすじ・安藤まほろは戦い、そして美里優の前から…。


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寄稿を頂きました。

まほろまてぃっく

メイドとして、戦闘アンドロイドとして、愛してくれた女性として、安藤まほろは戦い、そして美里優の前から消えてしまった。空から星が振る夜に。
そして二十年近くの時が流れ、優は己の怨敵であるフェルドランスを討つ。しかし彼は、優との闘争の中で哀しみを知ってしまう。彼は、「優に恨まれ続ける事」を望んでいたのだ。

そうしなければ、復讐を重ねるだけの生き様しか彼に残らなくなってしまうから。式典も、功績による昇進も、彼の興味を引かず、任務に身をやつすのみの生き様を知れば、確かに哀しむ事を理解してしまうだろう。
帰路に着く優の周りでは、少しずつあの日のパーツが揃っていく。バス。友人。商店街。犬。そして、流れ星。優にとって無くしたもの、無くされた象徴が次々と現れる様は、彼の寂しく悲しい心を如実に表現している。
そして、彼は再会する。紫陽花の咲く庭で。
浮き沈みの激しい物語であったけれど、最後にここまで胸を打つ終わり方をするとは思わなかった。読者を物語に引き込み、その心情を同調させる素晴らしい作品。