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上杉鷹山・童門冬二/感想&あらすじ・関ヶ原の戦いの際、西軍についたことから120万石あった家禄を…ネタバレ注意。


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寄稿頂きました。

上杉鷹山・童門冬二

「生せは生る 成さねは生らぬ 何事も 生らぬは人の 生さぬ生けり」
この言葉、特に前半部は結構知っている人も多いかと思います。その他に「一汁一菜」などの言葉もありますが、これはタイトルにもある上杉鷹山の言葉です。
関ヶ原の戦いの際、西軍についたことから120万石あった家禄を15万石にまで減封された名門上杉家。

現在で言えば、数百億の借財を抱え、破たん寸前であったこの上杉家を一代にして立て直した名君です。鷹山というのは総髪となった後の名で、藩主時代は治憲と名乗りました。養子で藩主となったため、相当な苦労を強いられましたが、己を捨て、家門を残すことに只管尽力しました。殿様と言えば、絹の着物に豪勢な食事。これが当たり前でしたが、治憲は、自らを律することにより藩内の倹約を徹底します。着るものも生涯木綿の粗末なもので通し、食事も、前述した通り極めて質素なもので通したそうです。そしてついに、米沢藩は借財を完済。驚くべきマネージメント能力です。
「上杉鷹山」は、アメリカ第42代大統領W.J.クリントンもバイブル的愛読書にしていたそうです。
志、潔さ、精神力・・・とにかく人間としての魅力もすさまじいくらいに素敵です。読んでいると泣けてきます。
簡単に絶望を口にしてしまう。それではいけない!心が弱った時、ぜひ読んで頂きたい一冊です。