ナカノ実験室

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感想・書評:デュラララ!!成田良悟/あらすじ・主人公はセルティ・ストゥルルソン、首がありません…ネタバレ注意。


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寄稿頂きました。

デュラララ!!/成田良悟 1巻~13巻 完結済み

主人公はセルティ・ストゥルルソンという女の子。彼女には首がありません。それもそのはず、彼女は人間ではなくアイルランドの妖精、デュラハンなのです。
デュラハンとは上記にもあるようにアイルランドで言い伝えられている妖精で、本人よろしく首のない馬が引く馬車に乗り自らの首を小脇に抱えているというおどろおどろしいビジュアル。
しかしセルティはそんなビジュアルとは裏腹に人間よりも人間らしく、情緒にあふれた女の子なのです。

物語はそんな彼女の首が何者かに奪われることから始まります。
自らの首の気配を追い、彼女がやってきたのは東京・池袋。
作中の池袋には自動販売機を持ち上げるほどの怪力の持ち主や人間観察が趣味の情報屋、はたまたカラーギャングの創始者や妖刀を体に宿した少女など…どこかに居そうでいない、ありそうでない、そんな【非】日常が描かれているのがこの作品です。
またこの作品の大きなテーマとして【歪んだ愛】があります。
人間という存在自体を愛する男や弟へ恋愛感情を抱く女、人を愛する刀と人を愛せない少女…そして極めつけは首のないセルティを愛する男と消えたセルティの首を愛する男…。
彼らの愛情は複雑に絡まりあい、時にぶつかり池袋の街に大きな事件を引き起こします。
この作品をきっかけにもう一度自分にとっても愛を考えてみるのも悪くないのかもしれません。