寄稿頂きました。
「あやかし天馬」柴田亜美
打ち切りというか、後半がとんでもなく経過をカッ飛ばして終わってしまった「あやかし天馬」。
同じ名前の主人公と、能力背景などをひきついだ「カミヨミ」もありますが、私は「あやかし天馬」の方が好みです。
主人公が、野球大好きな一般の少年天馬くんで、その普通の感覚で妖怪たちとなんとなーく馴染んでチームワークが良くなっていく明るいノリのストーリーが良かったんですよね。コミックスの合間に挟まれる、キャラクターたちがご本尊を巡る小旅行をするというギャグ回もおもしろかった!
作者の柴田亜美さんが「体力的にもうバトルマンガは描けないと思った」という理由で、天馬くんが能力に本格的に目覚めたところから、妖怪たちの勢力抗争の描写をほぼスッとばして、異界に囚われる帝月を天馬が救出するラストシーンが描かれましたが、本来、柴田先生が描きたかったのは飛ばした抗争部分だったんじゃないかな?