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感想・書評:アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス著)あらすじ・ドラマでは最後は感動のハッピーエンドで終わっていますが…ネタバレ注意。


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寄稿頂きました。

アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス著

  • ダニエル・キイス文庫
  • 一昔前話題になったドラマの原作です!

かなり昔ですが、日本でドラマにもなったこちらの作品の原作を改めて読んでみました。ドラマでは最後は感動のハッピーエンドで終わっていますが、こちらの原作、かなり現実味あるラストとなっており後味最悪です(笑)

ストーリーとしては、知的障害のある主人公が、最新技術の手術を行い、人並み外れたIQを持つ天才になるといった話です。こうざっくり説明してしまうと、SF小説のようですが、内容はヒューマン系です。主人公の青年が、知を手にし、どう変化していくのか、またその知を失うと知った時にどう行動するのか、非常に悲しい話です。
ドラマでは知を失った青年の元に母親が戻ってくるというラストでしたが、原作では最後まで母親現れず施設で生きていくこととなります。原作のほうがより、現実味溢れるラストとなっていますが、それもまた空しいような気がします。介護の問題や、それに伴う金銭的な問題を含め、ドラマのように現実は甘くないのだなあ、ということをしみじみと感じさせられた一冊でした。