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文豪ストレイドッグス全3巻(原作:朝霧カフカ/漫画:春河35)感想&あらすじ・登場人物が文豪家の名を持つ異能力者であり…ネタバレ注意。


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面白いところ。

太宰治や芥川龍之介といった文豪書籍が好きな人には、誠に快楽的なツボである。登場人物が文豪家の名を持つ異能力者であり、能力名も「人間失格」「羅生門」と面白く脚色されてしまっている。
ト書きや台詞も文豪書籍の一文そのままで元より文学が好きな者にも、漫画から文学へ興味転じる者にも、面白い橋渡しになるような題材である。

好きなキャラ。

死にたがりの太宰治・能力名「人間失格」ひょうひょうとして口の軽く、自殺願望あり日々ポジティブに死に方を模索している異色キャラクター。天然でとぼけた風なのに、能力高く探偵者の必要戦力という設定が面白くて好き。

好きなエピソード。

「人を殺して死ねよととて」前後編※7・8話。孤児の泉鏡花・能力名「夜叉白雪」が操られた殺人の連鎖から解放されるべく自害をしようとするシーン。初めて自分の意志を発した時の切ない表情に思わず心を持っていかれた。

おすすめ。

武装探偵社に在籍する、実力派の能力社たちと能力名を愉しむ。勿論、敵対する組織の主人公・中島敦を巡る奪い合いにも深まる謎解きが愉しみである。

作者に関して。

原作者の着眼点に尊敬すると共に、原作に相応しい春河35氏の繊細なイラストが、登場人物を物語に相応しい魅力的なキャラクターへと仕上げている。
このような漫画を待っていたというコアな読者は他にもいる、必然であり今後の展開にとても期待している。

  • 「文豪ストレイドッグス」
  • 全3巻
  • 原作 朝霧カフカ
  • 漫画 春河35