- P.A.(プライベート・アクトレス)(単行本)8巻
- PART31 SHIO'S LAST ACT(漫画)
一言感想
小早川志緒のラストP.A.(プライベート・アクトレス)。
依頼内容は両堂沙耶香である十文字花菜を殺すこと。
両堂沙耶香こと十文字花菜は志緒がP.A.をしていた時に間接的に殺人をそそのかしたりし、精神病を装うことで罪を免れていた。
本格的な整形をし、女優となったがその性質は変わっておらず同じことを繰り返していたのだ。
お互いに本質を知り、実力がある二人が命をかけて対峙する。
好きなところ。
本格的に女優を始めた志緒の撮影場面は圧巻。他の共演者もかすむほど。さすがの沙耶香も本気を出した志緒にはかすんでしまうことがある。
好きなエピソード。
それから5年後、世界的な大女優となった志緒の元に現われる羽村知臣(ともおみ)。
二人はお互いに大女優と大実業家になった時に結婚を誓いあっていた婚約者だった。「キングアーサー」の異名をもつ羽村コンツェルンのトップとして成功した知臣と志緒の約束が果たされた時が二人の新たなはじまりでもあった。
おすすめ。
殺意を演じることによって沙耶香こと花菜の記憶を後退させた志緒。
こうして恐怖によって沙耶香こと花菜の精神を殺した。
それを狙ってした感じがあるところに、志緒の底知れない力が伺えます。
作品に関する思い出。
大ファンだっただけに最終回にがっかりした記憶があります。
しかも再会して終わりではなく、家庭に入っても女優として、また羽村コンツェルンの総裁夫人として活躍する志緒が読みたかったです。