ヤマザキマリ「スティーブ・ジョブズ(2)」Apple設立までのジョブズ大暴れ模様
無茶苦茶な押しの強さと謎の人間力で周囲を巻き込み、苦労させながらも、着々とATARIコンピュータ内で実績を残していた若き日のジョブズが、会社に旅費を出して貰ってインドに放浪に出かけ、ロン毛からスキンヘッドになってしまった衝撃の1巻ラストからの続きです。
半年以上のインド放浪のち帰国、そろそろ仕事するのかと思いきや禅にハマり、ますます友人知人に迷惑をかけるキャラになってしまいましたが、それでも「周囲がほっとけない」魅力満載。
スキンヘッドに裸足でアタリ社に復職してから、アップル設立、なんとか軌道に乗りそうなところまで2巻で描かれます。
ジョブズ天才、Mac作った、iPhone作った人、程度の知識しかなく読み始めてしまった為、あまりの傍若無人っぷりに唖然とさせられてばかりで「ああ、この人が友人知人でなくてよかったー」とまで思ってしまいます。特に根っからの技術屋さんの親友(もう一人のスティーブ)のウォズ君に無茶ぶりを繰り返して、こき使って、大暴れ。もう大変。
ジョブズ、もう、ほんと性格悪いです。
それでもジョブズは、決して諦めないし、信念曲げないし、自分のセンスを信じているし、いろんな人を動かしてしまう。ウォズもそんなジョブズの無茶な理想を技術力で現実にしていってしまうのです。
性格無茶苦茶だけど、やってる事も無茶苦茶だけど、やっぱり魅力的なんでしょうね。「ジョブズひどい」と思いながらも、どこかで応援してしまう自分がいました。3巻が楽しみです。