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毒姫/全5巻(三原ミツカズ)感想&あらすじ・最後は病死してしまうと思っていたのでハッピーエンドだったのかなと…ネタバレ注意。 #マンガ


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感想

高校生の時に読み始め終わってしまった時は本当にショックでした。体中の体液が猛毒の少女たち、毒姫。その体に触るとただれたり死んだりするという恐ろしい体で、それゆえに愛されず愛せないという切ない女の子の話です。主人公は赤くて綺麗な髪をもつ少女リコリス。彼女は女王の命令で隣国の王を毒殺するために献上品になります。が、3人の王子たちは彼女の正体を見抜いており、捕虜としてとらわれてしまいます。

しかし美しく、まっすぐでなんとか生き抜こうとする彼女に3人の王子たちは惹かれていきます。この作品中で、毒姫の解毒や忌み子などといった言葉がありますがラストシーンですべて解決するので感動しました。彼女は最初から3人の王子のうち、彼にしか惹かれていなかったのかと考えると、ずっと見ていた炎の夢は確かに怖くないんだろうなと泣きながら読んでいました。あの形でしか結ばれなかったのなら幸せだったのか、違う形でも道はあったのではといろいろ考えてしまいますが、最後は病死してしまうと思っていたのでハッピーエンドだったのかなと感じました。リコリスにずっとついていたメイドの少女、シッカが最後までリコリスのことが大好きで信じていてそして死んでしまった話が一番悲しかったです。彼女は殺さないで欲しかった...。読み終えて、でも結ばれた2人の事を想うとまた生まれ変わってきちんと愛し合えるといいね、と思わずにいられませんでした。