感想
主人公は槙まきとという長身で、スポーツ万能で成績優秀の高校生。高校入試の際、偶然飛んできた受験票を拾った彼は、持ち主の藍川絆に一目ぼれします。初登校日、同じクラスになった主人公は胸を高鳴らせますが、女子生徒の制服を着た藍川は「こうみえても男です」と自己紹介します。この作品、読んでいけばいくほど苦手だと思いました。
何より、設定が嫌です。藍川が普段から女装していたり、女子生徒用の制服を着ているのは「似合っているから」と「校則には学校指定の制服着用と書かれているだけ」という理由らしいですが、いくら見栄えがよかったとしても男だと意識しているなら普通にただの変態だと思います。正直気持ち悪いです。それと、男だと言い張っている割には主人公にべたついたり密着したりしていてじゃあ同性愛者じゃんと思います。私はあまりそういう思考は理解できないので差別だと思われるかもしれませんが、この作品中では普通に平等ではないと思います。最終巻で、藍川が男でも好きだという想いが変わらず、付き合い始めるのですがそこまで読んで初めて嫌悪感が取れました。この先もたくさんの障害があるのでしょうがそれを選んだのは主人公ですしハッピーエンドで終わってくれてよかったとホッとしました。