」で便利でお安く。矢沢あい マリンブルーの風に抱かれて
夏になると無性に読みたくなります。作品は80年代後半から90年代前半に連載されていたので、髪型やファッションに少し時代を感じますが、内容は今読んでも、何回読んでも瑞々しく感じます。ファッションも時代は感じるものの、かわいいデザインのものや夏らしいデザインが多いので、こんな服を着たいと思わせてくれます。全く古臭さを感じない作者ですね。
最終回で好きなのは、主人公の遥と亨が離ればなれになる時にお互いに想いを伝える時のセリフです。「好きだ、永遠に」「好きよ、永遠に」私はいまだかつてこれ以上に素敵な倒置法に出会ったことがない！と思えるくらいに、このセリフが大好きです。初めてこの作品を読んだ時は、小学生だったので、少し気恥ずかしい気持ちと、こんなことを言い合える人に会えるといいなーと憧れを抱きました。残念ながら、「好きよ、永遠に」なんて可憐なセリフまわしを出来るようなキャラに育ちませんでしたが。でも、大人になった今読んでも、こんなセリフ言ってみたいと夢見させてくれる作品です。少女マンガの王道を行く作品だと思います。
