ナカノ実験室

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夏の前日・5巻まで(吉田基己)感想&あらすじ・主人公の青木哲生は画材屋で画廊に勤める年上の和服美人、藍沢晶と出会い…ネタバレ注意。 #マンガ


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感想

芸術大学で油絵を専攻する4年生、青木哲生はある夏の暑い日にバイト先の画材屋で画廊に勤める年上の和服美人、藍沢晶と出会います。いつも和服を着ていて日傘をさし、なんだか妖艶な、美しい女性の晶に惹かれていく哲生。

ある雨の日に傘を届けた哲生にいきなりキスをしたことで恋愛関係になります。「見てるだけでよかったんだけど 欲しくなってしまった」という哲生のセリフにはそのコマのイラストのタッチから見ても、やっぱりぞっとするような演出だと思うのですが、なんだかとても苦しくなるような切ない気持ちになったので不思議でした。

特に不倫関係でもなく、別にそこまで年が離れているわけではないのになぜだか「イケナイ」関係のような気がしてくるので不思議な話だなと思いました。お互いが欲しているのにどうしてかダメだ、こんな自分なんかでは、と思ってしまっているのが何だか新しい、じめっとした大人のラブストーリーだなと思いました。高校生くらいがする純粋な恋愛のような澄んだ感じではなく、面倒な感じがもっと濃厚になってしまうこの嫌なねちっこい感じをもう二度と体験しなくていいんだと思う反面、実際にこういう物語で読むといろいろ考えさせられるなと思いました。最後に一言いうとすれば「恋愛ってめんどくせえ」と言ってるやつが一番めんどくせえ、です。