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相棒13第9話「サイドストーリー」感想&あらすじ・介護士になることを夢見て学費の資金のためにキャバクラで働いていた女性…(ネタバレ注意)。 #ドラマ


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相棒13 第9話「サイドストーリー」

今回は本当にやるせない話だ。
まず、介護士になることを夢見て学費の資金のためにキャバクラで働いていた女性が死んだことで、あること無いことバッシングを受けて貶められること。
そして、老母の介護に疲れた息子がネグレクトをしてしまったこと。

この一見すると、あまり関係があるように見えない二つの出来事が、絡み合って起きたのが今回の事件だとも言える。事件の本筋は至って簡単でシンプル。しかし、そこには本筋に繋がるサイドストーリーがいくつも派生して絡み合っている。それこそ、台詞にあるように、サイドストーリーが深みを持たせているとも言える。
けれど、今回の話はただ介護だの人間の一面性だのではなく、「親心」が今回のメインテーマだと感じる。娘を殺され、また死しても貶められて二度娘を失う悲しみを味わう母親と、育てた息子から見捨てられながらも責めずに庇おうとする母親。二人の母親の親心が今回の根底であり、テーマだ。
ラストシーンで甲斐も口にする。「どうしてあそこまでされて、息子を庇うんだろう」という疑問。
それに対して右京は、「それが分かれば、君も苦労しないでしょう」と答える。甲斐と父親の複雑な関係を、右京が暗に仄めかしたのは想像に難くない。親の心子知らずとも言うが、今回は本当にやるせなさが募る内容だった。