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えどさがし(畠中恵)感想&書評!しゃばけの外伝、若旦那以外の妖達の色々の短編集に(ネタバレ注意) #小説


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えどさがし(畠中 恵)鳴家のかわいさ健在

大人気シリーズしゃばけの外伝です。外伝なので若旦那関係のお話ばかりでなく周りを取り巻く妖達の色々の短編集になっています。特におすすめは最後の1話、タイトルになっているえどさがしです。
このシリーズにはまってから新刊が出るたびに嬉しくかっているのですが、若旦那の可憐さ、妖の兄さんたちの格好良さはもちろんですが、私は何と言っても鳴家(やなりと読みます)のかわいらしさに胸キュンです。

きゅい.きゅんげーなどの鳴き声から始まって(ひらがなというところがまたいい)甘い物が大好きだったり着物のたもとやかばんにちょこっとはいってお出かけしたり、若旦那のためにお役に立ちたい気持ちばっかりで本当に頑張っていたり。このけなげさはちょっとありえない。うちにも鳴家いたら良いのに、と思わずにはいられません。鳴家のかわいらしさは時がすぎ時代が江戸から東京になっても健在です。鳴家は妖の兄さん達と家をかわり場所をかわりしながら暮らしているのです。相変わらずおいしい物をねだりながら大好きな若旦那が生まれ変わってくるのを待っているこのけなげさ。その状況がつらそうではないのですが、若旦那とまた暮らせたら、と思うだけで嬉しく騒ぎだすところなどもう涙が出そうです。時代物だと構えずによめるしゃばけシリーズ だいすきです。