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イシュタルの娘ー小野於通伝ー10巻/感想ネタバレ注意!あらすじ・豊臣秀吉の死後、関ヶ原の合戦を経て徳川が力を得て…。 #マンガ


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「イシュタルの娘ー小野於通伝ー」10巻は、それぞれのプライドをかけて皆が動いている!

こういう時代モノは、どこの場面を切り取って漫画として魅せるのかがとても難しいと思う。この10巻では豊臣秀吉の死後、関ヶ原の合戦を経て徳川が力を得ていく様子が描かれている。教科書では年号と少しばかりの文章で説明されていただけのことが、細かく描かれていて話に引き込まれずにはいられない。どのエピソードもとても魅力的で、激しい時代の動きに読者である自分も置いていかれないように必死になる。
自分は小野於通という人物を知らなかったが、淀君や豊臣秀頼、徳川家康、秀忠、浅井江与、真田昌幸、伸行、幸村、石田三成、大谷吉継、細川忠興、ガラシャ、出雲阿国……教科書で名前を聞いたことのある人物ばかり。戦国時代の武将は魅力的なのは皆がプライドをもって行動しているからだろうか?誰もが一途で愛おしく思える。
中でも、真田信之、幸村兄弟の兄弟ながら関ヶ原の合戦では敵味方に分かれてしまったことは、戦とはいえ何と悲しいことかと読んでいて辛かった。その中でも自画像が甲冑姿という小松姫と真田昌幸とのエピソードは、「さすが元祖鬼嫁!」と感心。細川ガラシャの自害のエピソードと合わせて、戦国時代の女性の生き様と芯の強さに憧れを抱いた。
もう結末はわかっていて、過去は変えられないけれど、登場人物がどんな風に自分の人生を生ききるのか?それがとても楽しみである。