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ブザービーター-BUZZER BEATER/最終回感想ネタバレ注意!ラストシーン、1年後の宇宙リーグ入団テスト会場でたくましく成長しつつも…(あらすじ)。


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BUZZER BEATERのラスト、仲間の元を去り宇宙リーグへ乗り込むヒデヨシの姿に胸が熱くなった

SLUM DUNK作者の井上雄彦のもうひとつのバスケ漫画。最初は未来が舞台の「宇宙規模にまで発展したバスケットボール界」という設定に度肝を抜かれたが、登場キャラクターの熱さと、恰好良いのにどこか愛嬌のある魅力に取りつかれっぱなしだった。
弱小地球チームの再生のために立ち上がった地球人オンリーのチームの中で、良くも悪くも周囲を引っ掻き回しながら強くなる、少年ヒデヨシが憎めなくて好きだった。宇宙リーグを目指し試合を重ねるごとに、最年少ながら確かにチームの要となり、そしてチームのムードメイカーとなってゆく姿に、"王道少年漫画"らしいワクワク感を覚えながら、買った単行本をすぐに読み終えてしまったのを覚えている。
ラストではあまりにも強くなってゆくヒデヨシが地球人ではないことが分かり、それを察したチームメイトのDTとの会話シーンや、徐々に体に異変を来たすヒデヨシを案じるチームのどこかギクシャクした重たい雰囲気にもドキドキさせられた。
最終回はヒデヨシがチームに残った最後の試合シーンから、その試合についての「記者会見」で始まるという演出で決定的にこの漫画が好きになった。ヒデヨシは地球人としてではなく、宇宙リーグでより強さを求めるべく本来の「ゴル星人」として戦うことを決めるという展開に、一度は切なさを覚えたが、最終回のラストシーン、1年後の宇宙リーグ入団テスト会場でたくましく成長しつつも、ページ下のTHE ENDの文字の横にツノの生えた「少年ヒデヨシ」の純粋無垢な笑顔が描かれていたのを見て、すがすがしく、胸が熱くなった。
自分もバスケット経験者で、より登場人物に感情移入ができたのかもしれない。スポーツ漫画で王道の少年漫画、それでも「ありがちだ」と思うことなく、今でも「とにかく前へ進みたい」と思うとき、BUZZER BEATERを読み返して、あの熱さを胸に取り戻している。