海の闇月の影/最終回感想ネタバレ注意！二人の少女に愛された克之先輩は、最初から最後まで男らしくてカッコよかった。

海の闇月の影、ただのホラー漫画じゃないのです

小学校の頃、ドキドキしながら読んでいた漫画があります。
それは「海の闇月の影」です。
ドキドキしながら、というのは、ドキドキワクワクではなく、胸がキュンキュンするようなドキドキでもありません。
怖くて心拍数が上がるようなドキドキです。
少女コミックという、ちょっとお姉さん向けの雑誌で連載していたこの漫画は、絵からしても内容も、ちょっとしたホラー漫画なのですが、主人公の双子の少女や、彼女らを取り巻く登場人物の心情が丁寧に描かれていて、ただ怖いだけのストーリーではないのです。
もちろん怖いシーンも満載で、まだ子供だった私は怖くてお風呂に入れないと思うようなこともありました。
初っ端からバンバン人が死にます。
しかも少女マンガらしからぬ酷い殺され方で。
更に、殺しているのは主人公の双子の片割れですよ。
可愛い顔して、嫌いな人の顔面に指を突き刺したりするんですから、超恐怖ですよ。
最終回は、双子の少女たちの悲しい別れで幕を閉じます。
最後の最後で、人としての心を取り戻した流水は流風の手によって、その命を終えます。
涙なしには読めないラストでした。
二人の少女に愛された克之先輩は、最初から最後まで男らしくてカッコよかったですね。