」で便利でお安く。「デート～恋とはどんなものかしら～」第5話
依子が巧に5回目のデートでせまるシーンは、滑稽でありながらも、あれほどまでに拒絶される依子を見るとだんだんこちらも惨めで悲しい気持ちになってしまいました。クローゼットに隠れてすすり泣く鷲尾さんのセリフは、まさに視聴者の声の代弁だったように思われます。サイボーグのようなさすがの依子もひとりの女性としてプライドを傷つけられた様子で、見ていていたたまれなくもなりました。あと巧の言動を見ていると男のほうがロマンチストなんだなあ、とも思ったりしました。
また鷲尾さんはまさに完全無欠の好青年で、巧と好対照な人物ですが、なぜだか勝てる気がしないのもおもしろいです。ちゃんと働いているし、礼儀正しいし、依子の父親との関係も良好であり、条件としては申し分のない人物でありながら、なんとなく依子とはしっくりこない。ただその1点だけで、巧に負けてしまっているのが、人の相性は理屈ではないのだな、と実感させてくれます。またこうした当て馬ポジションの人物が魅力的で欠点が見当たらない、というのはおもしろいラブコメの必須条件ではないかと思います。
依子を巡ってこれから巧と鷲尾さんの闘いが始まるようですが、どのようにそれぞれの恋が発展していくのか、非常に楽しみです。
