美しい漫画、「下弦の月」の最終回。
漫画、「下弦の月」は、ミステリアスな漫画でしたが、始めから終わりまで美しい漫画でした。
女子高生の美月は絶望の日々を過ごしていたのですが、前世の恋人・アダムに導かれ、事故に遭い、意識不明になってしまいます。
それと同時期に飼い猫を探して事故に遭い、意識不明になった小学生・蛍が、生と死の間の空間で美月と出会います。
蛍はそのまま意識を取り戻し、普通の生活に戻ります。
意識不明になった美月はある洋館に留まり、アダム以外の事は忘れ、日々を過ごしていました。
そこに現れたのが、蛍と蛍の三人の友達で、四人の小学生は美月を「イヴ」と呼び、彼女の正体を探す事にしたのです。
そして最終回。
無事に意識が戻った美月は、アダムや蛍達との記憶を全て失っていました。
穏やかに日々を過ごす様になる美月。
四人の子供達は、この不可思議な出来事を忘れないようにするために、美月が閉じ籠っていた洋館に、タイムカプセルを埋めたのです。
そして、最後はアダムの独白。
最終回は一部書き下ろしがあるとの事なので、この独白がそれではないかと私は思っています。
本当に、美しく纏まった漫画だと思います。