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聖戦記エルナサーガ/最終回・結末感想ネタバレ注意!あらすじ・ヒーロー役の王子シャールヴィは、強いけど乱暴者で頭が良くなさそう…。 #漫画


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予定調和のようでいて、どこか印象が違う、聖戦記エルナサーガの最終回

聖戦記エルナサーガは、エニックス系マンガ雑誌の全盛期に、Gファンタジーで連載されていた、堤抄子先生の作品です。
これぞファンタジーという王道の設定の中で、少年誌なのに主人公エルナはお姫様。ヒーロー役の王子シャールヴィは、強いけど乱暴者で頭が良くなさそう。この二人が中心になって、世界の危機を救う話です。

お話の結末は、当たり前にハッピーエンドです。これも、王道と言えるほど。

が、主要なキャラベスト3に入るような登場人物が死んで木になってしまいますし、ラスボスの造形はSF風味が入っていますし、敵役に感情移入できる場面があったり、敵がめっぽう強くてヒーローの王子シャールヴィは死ぬかもしれず、エルナがラスボスを倒したかと思いきや実は逃げられていて、と最後までドキドキが続きます。
私は、世界が救われるかどうかより、ヒーローとヒロインが無事にくっつけるのか、を願って読み進めていました。ラブコメ要素も大好きでした。

聖戦記エルナサーガは、ファンタジー漫画としては、今では古典とも言える作品で、読み終わって振り返ってみれば、きれいに纏まっていると思えるのですが、読んでいる最中は、本当に大団円で終わるのかとハラハラしていました。
ファンタジー漫画では、尻切れトンボにつまらなくなり終わる作品も多い中、これほど力を持ったまま、風呂敷をきれいにたたみ、読み終えた後は至福の満足感に包まれる結末を迎えた作品を他に知りません。

何年経っても古くならず、また、大人になって読み返しても楽しめる良作です。