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感想・書評「満州国演義五 灰塵の暦:船戸与一著」ネタバレ注意・単行本で9巻まで発行されているシリーズの、文庫本の第5巻です(レビュー)。 #読書


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満州国演義五 灰塵の暦 船戸与一著

単行本で9巻まで発行されているシリーズの、文庫本の第5巻です。満州事変からの満州で、架空の4兄弟がそれぞれ日本国のために翻弄される物語。当時の満州のことがよくわかり、とても興味深いです。架空の兄弟ですが、まるで実在の人物のようで、しかも読んでいるうちに家族か親戚のような気がしてきました。外務官僚の長男、馬賊として生きる次男、関東軍の憲兵隊の三男、今でいうフリーターの四男、とても個性的な兄弟です。

一番魅かれるのは、自由に生きる次男ですが、結婚するなら長男という感じでしょうか。三男も真面目で仕事熱心だし、四男はペットとして家で飼いたいという雰囲気で、みなそれぞれ魅力的です。事実に基づくエピソードも多く、その頃の日本はこんなふうだったんだと、ちょっと心が痛む場面も多いです。この小説を執筆中に、著者は病を患い、何とか書き上げましたが、単行本の最終巻の刊行後すぐに亡くなりました。そのせいでしょうか、文章にすごく執念というか、迫力を感じます。

ありがとう寄稿。

裏切らないという国民性のせいでしょう。裏切らないのだから、安心です。更に、ひどいこともしないのです。やさしいということが知れ渡っているのでしょう。

円が安全だと思われるのは、日本人の国民性だと思います。日本が買い取られないのか心配・気になる政治のニュース。 | アフィリエイト収入で生活したいブログ。