アニメ・戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010 21世紀の今に響くテーマ性
最終回の簡単な内容紹介、あらすじ。
あらゆる生物を凶暴化させる伝染病「宇宙ペスト」によって地球人やトランスフォーマーを含む全宇宙の生命体は滅亡の危機に瀕していた。生き残ったサイバトロン戦士たちは事態を打開するため偉大な先代リーダー「コンボイ」を復活させる。コンボイは今まで敵対していたデストロン軍団のリーダー「ガルバトロン」と一時的に協力し、リーダーの証「マトリクス」に秘められたエネルギーを解放、その英知の光によって宇宙ペストのウィルスは駆逐された。そして宇宙に平和が戻った時、ガルバトロンもコンボイに敬意を表し、二人の握手によって物語は幕を閉じるのだった。
好きだった登場人物、キャラクターに関して。
前作にあたる『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』から引き続き登場する「グリムロック」がお気に入り。「オレ、グリムロック!」と片言でしゃべる彼はティラノサウルスから人型に変形するトランスフォーマーなのだが、本シリーズではほとんどティラノサウルスの姿で過ごしており、マスコット役が板についている。
そんな彼がメインとなった「グリムロックの新しい頭脳」では電気ショックを受けて一時的に天才となるも、野蛮な力を振るう敵「オボミナス」に対抗するため知性の戦士「コンピューティコン」を生み出し、その知能の全てを彼に授けて自らは仲間たちとの野性的な暮らしに戻っていった。切なくも微笑ましい印象的なエピソードだった。
最終回を読んで(見て)思ったこと、感じたこと、考えたことなど感想。
本作の「ラスボス」は最終兵器や巨大な敵メカではなく、「暴力という病」であるところが他のロボットアニメと一線を画している点だと思う。それまで正義のサイバトロンと悪のデストロンの対立を軸に展開してきた物語が、最終局面において敵も味方もない暴力と憎悪の連鎖に飲み込まれようとする展開、そこから脱するための希望は知性と対話であるということを提示するラストは、冷戦構造下の80年代に制作されたとは思えないほど21世紀の我々の胸に響いてくるものがある。
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