吉田エン『世界の終わりの壁際で』は冒険SFでした
『世界の終わりの壁際で』は最近珍しい冒険SFで、堅苦しい理屈は抜きにして楽しめる作品です。
まず登場する人工知能がみんなかわいいんですよね。コーボと言うメインの人工知能がいるんですが、こいつが成長していくうちに人間味を増していき、同時に危うくなっていく。そこが面白いです。人工知能と言えど人間に近づけばいいってものではないということが感じられます。でも危ういところも含めてかわいいです。
そしてなにより設定がかっこよくて面白かったです。都市をぐるっと囲む壁、オンラインゲーム、ドローンが飛び交う空。SFな設定も、今ある身近な技術を基にしているから、あんまり難しく感じないところも好きです。
SFって難しいと感じている人にこそ読んでほしい作品です。SFってもっといろいろなアプローチがあっていいし、冒険をベースにしたSFがたくさんあってもいい。そういうジャンルだから好きなんですよね。
というわけで気楽に読んでもらえればうれしいです。
ありがとう寄稿。
単純にあらすじを言ってしまえば、オーケストラの演奏を見た主人公が昔取った杵柄からクラシックへの情熱が再燃し、再びその道を目指すが、勘違いから老人ばかりのド下手クソな団体に入団してしまう。
映画感想レビュー「『オケ老人!」評価ネタバレ注意・杏さん初主演:オーケストラの演奏を見た主人公が昔取った杵柄からクラシックへの情熱が再燃し。 #MOVIE - みんなの芸能ブログ。