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感想・書評「時代小説が来る!高橋敏夫」ネタバレ注意・大河ドラマや小説、さらには漫画・アニメといったサブカルチャーまで歴史物と呼ばれるジャンルが定着(レビュー)。 #読書


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『時代小説が来る!』(高橋敏夫):時代小説へのガイドブック

大河ドラマや小説、さらには漫画・アニメといったサブカルチャーまで歴史物と呼ばれるジャンルが定着しています。歴史物はかつての日本の偉人の活躍を大胆に描き出し、私たちに感動を与えているジャンルです。『時代小説が来る!』は日本の小説界でいまだに続く時代小説ブームに注目し、時代小説の代表的作品と見どころを解説しているガイドブック的な1冊です。

一般的に時代小説といえば、司馬遼太郎・池波正太郎・山本周五郎・吉村昭の作品が中心に取り上げられるのですが、本書では畑中恵・沖方丁・宮部みゆきといった若手作家の作品もきちんと取り上げられており、時代小説を網羅する内容となっています。特に、第3章「最新時代小説ならではの人を活かす言葉」では時代考証を重視した時代小説から人間のあり方を描く時代小説へと、時代小説の大きなテーマが変化していることがよく分かります。「時代小説は堅苦しくて読みにくい」と思い込んでいる人にとっては目から鱗なのではないでしょうか?今、日本で最も賑わう時代小説を『時代小説が来る!』を片手に味わって見ると面白いと思います。