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感想・書評「ムーンナイト光(上巻)ブライアン・マイケル・ベンディス」ネタバレ注意・マーク・スペクターは元傭兵にして番組を制作するプロデューサー(レビュー)。 #読書


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ムーンナイト光(上巻) ブライアン・マイケル・ベンディス 暗闇で戦う情緒不安定ヒーロー

マーク・スペクターは元傭兵にして番組を制作するプロデューサー。そんな彼には秘密があった。一つは古代神コンシューの装束を身に着け、正義のヒーロー・ムーンナイトとして夜な夜な犯罪者達を締め上げていること。もう一つはキャプテン・アメリカ、ウルヴァリン、スパイダーマンという三人のヒーローを『脳内バディ』として抱えている…つまり多重人格者であるということ。

そんな情緒不安定な彼の元に、新たな犯罪組織が現れる。奴らは一時的に機能が停止した危険なロボット・ウルトロンの売買を企てていたのだ。犯罪組織の企みを阻止するため、ムーンナイトは日夜奔走することになる。
まずあらすじからして異様な印象を与えてくるところに惹かれた。内容が内容なので終始薄暗いなかで話が展開していくのだが、読み進めていくうちにスケールの大きな話になっていくのが面白かった。ムーンナイトにとって戦いは正義のためだけではなく、正気を保つためのものでもあると感じられる点は、バットマンやデッドプールとはまた一味違ったアンチヒーローだと言える。途中で話が終わっているので物足りなく思えるが、来年発売予定の下巻が楽しみになる一冊だった。