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感想・書評「脇坂副署長の長い一日:真保裕一・著」ネタバレ注意・現職警官がバイク事故を起こし逃走したらしいとの一報(レビュー)。 #読書


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「脇坂副署長の長い一日」 真保裕一・著

夜明け前、仮眠を取っていた脇坂副署長の元に、現職警官がバイク事故を起こし逃走したらしいとの一報が入るところから、物語はスタートします。くしくもその日は人気アイドルが一日署長を務めるイベントが行われる予定となっていて、滞りなく乗り切るべく脇坂は事態の収拾を任されます。

一方、脇坂の娘である由希子から連絡があり、息子の洋司がケンカ騒動に巻き込まれて警察の世話になっているらしいと知らされます。そこから始まる怒涛の一日を描いた作品です。
とにかく次から次へと難題が襲い掛かってきて、走り回る脇坂から目が離せなくなり引き込まれます。アメリカドラマの「24」を思い出しました。仕事での謎と家族に関しての謎が、始めは別件のように思えるのですが、クライマックスでそれが全て繋がる展開は見事です。最後まで警察官としての正義を貫く脇坂の姿には胸打たれ、上司の悪事を暴いたシーンは痛快でした。実は一番活躍していた鈴本が、欲の無いイマドキの若者らしいキャラクターだったのも面白く印象深かったです。