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感想・書評「恋のゴンドラ:東野圭吾」ネタバレ注意・気軽に読める軽いタッチの軽妙な作品、しかも恋愛小説です(レビュー)。 #読書


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恋のゴンドラ 東野圭吾 笑えてでもちょっぴり恐い恋愛小説

東野圭吾といえば重厚なミステリですが、それを期待するとがっかりします。著者がたまにかく気軽に読める軽いタッチの軽妙な作品、しかも恋愛小説です。犯罪も殺人も刑事もでてきません。しかもどちらかというとコメディに分類される作品かもしれません。
でも、東野圭吾が書くとただの恋愛小説にはなりません。アラサー男女の恋物語ですが、各人の思いが交差して繋がっていく7つの短編連作です。ユーモアありブラックジョークあり、そしてどんでん返しあり。キャラクターにはそれぞれ好みがあると思いますが、男性にはちょっとつらいシチュエーション…身につまされるかたも多いでしょう。
「この恋の行方は天国か地獄か」という帯がついていますが、まさにその通りです。ラブコメだという人もいますが、いやいやどうして立派なホラーではないかとも思えます。もう少しで幸せになりそうな二人が懲りない男の為に……。最後の叫びはいったい誰のものなのでしょうか? その後はどうなった?? これは読んだ人それぞれの結末なのでしょうが、とても気になるところです。最後の最後に思わぬ大どんでん返しがまっていました。
とても気楽に読める一冊です。ガリレオしか知らない人も加賀さんのファンの人も読んでみるとまた一味違った東野圭吾に出会える作品です。