「十三匹の蟹」 吉村達也・著 怖~いミステリーです。
「十三匹の蟹」と、名乗る犯人が殺人を犯していきます。あまりに残酷な殺し方なので・・書くのはちょっと遠慮します。
本格ミステリーなので、推理しながら読んでいきますが、ちょっとあれ?と、思うところはあるものの、なかなか真犯人確定の推理ができません。
少しづつ事件の背景が明らかにされてきますが、思いもつかない展開で・・こういう推量はできなかった~と、思うばかりです。
大学の歴史研究サークルの女子大学生が、キーパーソンとして出てきますが、本人も作中で重要な役目を担っていることには、気が付きません。
この本を読んでいる自分も、まさかそこまで!・・とは、思っていませんでした。知り合いが犯人とは知らずに、事件に関わっていくことになるのです。
どうしてこの作品のようなストーリーの組み立て、ミステリーの設定ができるのか、作者の頭の中を覗いてみたいです。
最後まで真相にいきつけずに、ぐいぐいと引っ張っていかれたミステリーです。読み終わって・・しばし・そんな!事が~と、ビックリの内容でした。