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感想・書評『オオカミさんとハッピーエンドのあとのおはなし:沖田 雅』ネタバレ注意「本当にこれが最後です」(レビュー)。 #読書


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「オオカミさんとハッピーエンドのあとのおはなし」 (沖田 雅著、電撃文庫) 本当にこれが最後です

知る人は知っている沖田雅著「オオカミさん」シリーズの、これが最終巻です。
「オオカミさん」シリーズというのは、男性不信でツンツンしているオオカミさんと、そのボーイフレンドの情けない男子を軸にして、多種多様な生徒たちがくりひろげるラブコメ学園ドラマです。
読者が幸せな気持ちになれるように、という著者の姿勢が作品に色濃く出ていて、読んでいて心が温かくなる小説でした。大好きなシリーズでした。
前の巻が出たのが2011年だそうです。それからファンは待ちに待ち、やっとのことで今年出版されたのが上記の本であるというわけです。
正直言って、私は恐れていました。もしや、著者から物語の神さまが出ていってしまってはいないか、と。
実例はあります。かつて、ある人気シリーズに数年ぶりで続巻が出版されたとき、そのあまりのひどさに私は絶句してしまいました。もう物語の神さまはその著者の中にはいなかったのです。
オオカミさんシリーズの最終巻となる本書で、しかし、私の心配は杞憂に終わりました。沖田雅の物語は健在でした。十分に楽しむことができました。そして、かつてと同じように、心が温かくなるのを実感できました。
本当にありがとう、と言いたくなる、すばらしい最終巻でした。