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感想・書評『男尊女子:坂井順子著』ネタバレ注意「男子を立てる女性について論評」(レビュー)。 #読書


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「男尊女子」坂井順子著、「負け犬の遠吠え」に続いて

ベストセラーとなった「負け犬の遠吠え」で独身女子について論評した著者が、今度は男子を立てる女性について論評しています。
と言っても、こむずかしい論文ではありません。20章から成る文章は、20回のミニ講演を文章化したらこんな感じになるだろうな、という仕上がりです。読み手を誘いこみ、ユーモアを交えて、飽きさせない読み物です。著者が多数のエッセイを書いて鍛えた文章力のたまものでしょうか。
さて内容ですが……。
男女が表面上は平等となってきた現代。しかし、女子の中には男子を立てようという者がいる。これを筆者は男尊女卑をもじって男尊女子と名づけた。この男尊女子の感覚は、著者自身にもあるという。
なぜ日本の男子は女子から立てられるのかというと、実は弱いからだという。弱いから、女子に立ててもらわないと立てないのだ。女子としては男子を立てておけば楽だし、立てることによって、その男子から選ばれるというメリットもある。
多義にわたる内容のほんのエッセンスを書くと、以上のようなところです。
女が懸命に立てている男子の例として天皇をあげたりしていて、この著者はなかなかに手厳しい目を持っているな、と感じました。