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感想・書評『谷川俊太郎詩選集1』ネタバレ注意「観念的で抽象的な難解な作品が中心となっています」(レビュー)。 #読書


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『谷川俊太郎詩選集1』(谷川俊太郎):谷川俊太郎の初期作品集

詩人・谷川俊太郎と言えば、国語の教科書に必ず掲載されている現代詩人の代表格です。「朝のリレー」や『わらべうた』『ことばあそびうた』などは読んだことがあるという人も多いのではないでしょうか。

そんな谷川俊太郎の1950年〜1970年代にかけての詩作を1冊にまとめ上げた、谷川俊太郎詩選シリーズ第1巻が『谷川俊太郎詩選集1』です。本書に収められている作品は、『わらべうた」『ことばあそびうた』のように誰でも楽しく読めて面白い作品と言うよりは、むしろ観念的で抽象的な難解な作品が中心となっています。谷川俊太郎の若かりし頃の詩がこんなに堅いものとは知らず、読んでびっくりしたほどです。しかし一方で「朝のリレー」のような今でも有名な詩も掲載されていて、谷川俊太郎は若い頃から詩作の幅が広かったことが分かります。初期作品集ということもあって少々難解な詩作が多い本書ですが、1つ1つの詩には谷川俊太郎の世界観がしっかりと反映されています。日本を代表する詩人の軌跡として、チャレンジする価値はある本だと思いました。