ロボット・イン・ザ・ガーデン /デボラ・インストール /壊れたロボットと男が世界を旅する
最近ロボットに関心を持っていたので、この本が書店で積み上げられていたのを見て購入しました。離婚寸前の夫婦の家の庭に突然おんぼろのロボットが出現するところから話が始まります。この面倒くさがりでずぼらな夫が本の主人公になります。
最初はロボットすらも面倒で片づける気も起きなかったのが、なぜか愛らしくなってしまい、家に置いておきたくなって綺麗にお掃除してあげてしまいます。そうして、ロボットばかり面倒見てしまったために、妻とは別れてしまいます。別れをいい機会として、壊れたところのあるロボットと一緒に当てもないのに修理できそうな会社や人を訪ねて、自国を出ていくつか国を巡ります。旅しながらロボットはAI組み込みのせいか学習していって3歳児くらいの会話をできるようになっていきます。このロボットの成長が結構面白いです。全くあてもないのにロボットおたくの人から人へ繋がっていて、よくできているなあと感心します。物語には日本も出てくるので親しみが持てます。実写の映画になっても面白いかも知れないと思います。