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感想・書評『されど鉄道文字ー駅名標から広がる世界』ネタバレ注意「国鉄時代の駅名標とJR各社の駅名表の文字の表記についての方針の相違といったことへの理解に繋がり易く」(レビュー)。 #読書


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されど鉄道文字ー駅名標から広がる世界

この本は、私が毎月購読している雑誌「鉄道ジャーナル」に採り上げられていたコーナーのうちの鉄道文字に関するものを継続して読んでいたのを機縁に、書店の店頭で見かけたので購入して読んでみました。

口絵には、朝里駅・小和田駅・熱塩駅(廃駅)・津駅・東栄駅・生野駅(石北本線)・美瑛駅・五稜郭駅・新宿駅・大阪城公園駅・西那須野駅といった駅名標の写真が掲げられており、国鉄時代の駅名標とJR各社の駅名表の文字の表記についての方針の相違といったことへの理解に繋がり易くなっており、本文を読んでいる時も参照してみると良いと思います。また、本書を一読された読者の方は、こういった駅名標についても乗車の際にも鉄道会社間で見比べてみるのも面白いと思います。また、車輛についても、目に付き易い車体腰部の形式番号や車内の説明書きや車外の行先表示といったところにも、鉄道文字の面白さが溢れています。鉄道に興味のある方であれば、内容はスイスイ入っていくと思われます。大きな工業製品の様に見える物に書かれている文字が手作業で行われていることや、一見昭和時代の産物の様に見える古びた物も手作業で行われることの素晴らしさを堪能することに繋がるであろうという意味で、本書は鉄道という裾野の広い分野の一部を更に楽しむことを掘り起こすという意味でも楽しい本です。新書版で入手し易いので、興味のある方にお薦めです。