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感想・書評『つぼねのカトリーヌ:森博嗣』ネタバレ注意「いきなり「ももち(嗣永桃子)」を2作連続解説者に選んでみたり」(レビュー)。 #読書


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【つぼねのカトリーヌ】【森博嗣】徹底した森先生のファン向エッセイ

本作は、連番こそふっていないけれども「つぶやきのクリーム」「つぼやきのテリーヌ」につづく森博嗣エッセイの3作目である。
森先生が小耳にはさんだ日々の小事から自己紹介まで、見開きを1編として全100編のエッセイで構成されている。
作者のキャラクターがある程度わかっている人でないと、主張にびっくりすることもあるかもしれない。(もっとも、先生は「主張なんかしてない、そう思っただけ」と言いそう。)

文章や作品に何かこだわりがあるのかなとおもいきや、いきなり「ももち(嗣永桃子)」を2作連続解説者に選んでみたり、何にもこだわらないことがポリシーであると胸を張ってみたり、何年たっても「面白い作家だなぁ」と思う。
面白さも、固定化したキャラクターというわけではなくて、年と経るごとに変化していて「あ、最近の森先生はこんな感じなのね」という印象。
近況報告を受けている気分で、ファンとしては年1回出るこのシリーズがとっても嬉しい。