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感想・書評『森見登美彦:有頂天家族 二代目の帰朝』ネタバレ注意「でたらめな展開をしても「狸(と天狗)だからな……」と許してしまう」(レビュー)。 #読書


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森見登美彦『有頂天家族 二代目の帰朝』 ドンパチ感が楽しかった

友人がはまっていたので買った本です。アニメ化もされたそうで。
一巻に引き続きはちゃめちゃな展開が続いているんですが、どんなにでたらめな展開をしても「狸(と天狗)だからな……」と許してしまうところがあります。この世界観を作っちゃうのがすごい。
天狗たちの愛憎の理由は、公開されていない部分も多いです。これは三部作の最後に明かされるのでしょうか。
敵対している二人にときめくタイプなので、二代目と弁天の争いのシーンにわくわくしてしまいます。美形二人がみっともなく殴り合っているのは絵になりますね! ひどい言い様だなと自分でも思います。
狸の中では矢二郎が好きです。あの宙ぶらりんな立場の感じが、なんだか共感してしまいます。でもこの巻で少し前を向いて歩き始めたので、彼も何か変わっていくのかなと思います。
3巻が出たらそっちもまた読みたいなと思います。続きが楽しみなシリーズの一つです。毛玉たちをもふもふしたいですね。