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感想・書評『パンドラ'sボックス:北森鴻』ネタバレ注意「エッセイを間に挟んで、いろいろな種類の作品を掲載しています」(レビュー)。 #読書


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「パンドラ'sボックス」 北森鴻

残念なことに、北森鴻は2010年に48歳で亡くなってしまいました。
東京創元社主催の文学新人賞「鮎川哲也賞」を、デビュー作「狂乱廿四孝」で受賞しました。それ以降、骨董や、民俗学の知識を生かした、ミステリーをたくさん書いています。ジュニア向け小説を、小学生向けの雑誌に書くこともしていました。器用な作家です。
本書は、「北森鴻」のエッセイを間に挟んで、いろいろな種類の作品を掲載しています。
本格ミステリーから、ジュニア向けの小説、時代小説までが掲載されており、それぞれの作品の間に挟みこまれているエッセイは、作家「北森鴻」のありかた、作品を書くにはどうするのか?などをうかがうことができます。
ミステリー好きな方に、「北森鴻」って誰?と言う方に、おすすめの本です。
掲載作品の中でも「月岡芳年」が、チラッと出てくる江戸末期の時代小説「無残絵の男」が良かったです。すべて短編ですが、それぞれに手法、味わいが違い万人向けの本です。
いろいろなシリーズが発表されていましたが、もうどれも新作を読むことができないのが、とても残念です。