」で便利でお安く。「流鶯」 吉原裏同心シリーズ 二十五巻 佐伯泰英・著
佐伯泰英の人気シリーズ「吉原裏同心」の最新刊です。吉原での裏同心の活躍が描かれています。
本作には、女性の「裏同心」の希望者が現れます。なかなかの剣の使い手なので、とりあえず見習のような形で、主人公について回ることになります。
吉原の頂点である花魁の「薄墨太夫」に、身請けの話が出ます。変則の形での身請けですが、文句のつけようのない大金と、上手な始末のつけようで、晴れて「薄墨太夫」は吉原から、自由な身になります。
その裏には「裏同心」の活躍があり、大身の隠居の「薄墨太夫」への大きな思いやりが存在するのです。
太夫の身の振り方をどうするのかは、これからですが、重要なヒーローの一人ですので、今後は幸せに暮らしてほしいと願うばかりです。
「女裏同心」については、なぜ吉原に？が、明らかにされないままですので、次回作以降に明かされてくるのだと思います。
毎巻ごとに次回作が楽しみな、傑作連作時代劇シリーズです。長期に続いているのが良く分かります。早い次回作の発売を願っています。
