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感想・書評『勝手に生きろ!チャールズ・ブコウスキー』ネタバレ注意「小説家を目指しながら職を転々としていた頃の実体験を書いた作品」(レビュー)。 #読書


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『勝手に生きろ!』チャールズ・ブコウスキー

チャールズ・ブコウスキーの、小説家を目指しながら職を転々としていた頃の実体験を書いた作品です。酒と女におぼれて自堕落な生活をし、仕事に就いてもすぐに辞めるかクビになるか。真面目に社会人として働いている人の反感を買いそうな生き方ですが、彼の小説を書くことに対する情熱はすごいです。

お金もなく将来のことも考えない、その日暮らしのような生き方の中で、彼は暇さえあれば筆を動かし、なかなか採用されなくても定期的に出版社に自分の作品を送り続けました。不安定ではあるけれど目標を持ち一文無しになりながらも努力し続ける、この生き様は本当にすごいです。これが生きるということなのかなと思います。安定した職に就いてお金に困ることなく無難に生きることも立派な人生ですが、せっかく生まれてきたのにそれでいいんだろうか、やりたいことを思い切りやってこその人生じゃないか、読み終わった後そう感じました。人生は一度きりだし、社会の為ではなく自分のために生きることは大切です。お金に困ることや仕事がなくなることを恐れて自分のやりたいことを諦めるよりは、一文無しになる覚悟で夢を持ち続けられる人の方が、生き方としては正しいような気がします。自分がそのような生き方が出来なかったとしても、夢を追っている人を批判せず、むしろ尊敬できるような人間ではありたいと思います。