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感想・書評『サラバ!(上・下)西加奈子』ネタバレ注意「主人公は、歩(あゆむ)という男の子です」(レビュー)。 #読書


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サラバ!(上・下)西加奈子(にしかなこ)

私は、本を読むのが好きで、とくに西加奈子さんの本が好きです。そして、ずっと読みたいと思っていたこの本を、やっと読むことができました。この、サラバという本は、とっても面白いです。主人公は、歩(あゆむ)という男の子です。

そして、4歳離れた姉と、父と母。どこにでもいそうな家族を軸とした物語なのですが、読んでみると、全然普通ではないのです。まず、精神的におかしいのではないだろうか、と思ってしまうくらいの姉のいろいろな言動。そこから逃げているように感じてしまう母の態度。父は僧侶になると言って家を出てしまいます。そして、そんな家族に振り回されないように、目立たないように、普通に生活をしようとする主人公の歩。しかし、物語が半分を過ぎると、まったく違う展開を迎えます。いろいろな意外なことが起こるのですが、そのすべてのことに、とても意味があるのだとおもいます。私は西加奈子さんの作品を読むと、日常のなんでもないようなことに、大きな意味があったのだと、感動させられます。この本も、やっぱり感動しました。おすすめしたい本です。