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感想・書評『マスカレード・ナイト:東野圭吾・著』ネタバレ注意「ホテルコルテシア東京で働く山岸尚美と、若きエリート刑事である新田が事件を解決する」(レビュー)。 #読書


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「マスカレード・ナイト」 東野圭吾・著

ホテルコルテシア東京で働く山岸尚美と、若きエリート刑事である新田が事件を解決する様子を描いたマスカレードシリーズ第3弾です。
今回は、ホテルで開催される年末カウントダウンパーティーに犯人が現れると密告状が届く、というストーリーでした。相変わらずやや高飛車な態度でホテルのフロントクラークに化ける新田さんが、すごくいいキャラクターで魅力的です。山岸さんが見せる、すがすがしいほどの見事なプロフェッショナルぶりも素晴らしくさすがでした。
私が一番印象に残ったのは、山岸さんに無理難題をお願いしてきた宿泊客、日下部の登場です。この人物はきっと裏の顔があるに違いないと推理しながら読み進めましたが、予想していなかった意外な正体が明らかになるラストシーンにはうならされました。
クライマックスはやや複雑で、「え?それで結局犯人は誰だったの?」と少し混乱しましたが、読み切れば全て分かります。やはり東野作品は面白いですね。山岸さんはロサンゼルスに異動するようですが、続編も期待したいです。