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感想・書評『和菓子のアン:坂木司』ネタバレ注意「小説の主人公は梅本杏子、和菓子屋の同僚から親しみを込めてアンちゃんと」(レビュー)。 #読書


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和菓子のアン 坂木司(さかきつかさ) やや太め女子がデパ地下の和菓子屋でバイトしたら

タイトルを見た瞬間、あれと思われたでしょう。私も本を手に取った時に思わず二度見しました。この小説の主人公は梅本杏子、和菓子屋の同僚から親しみを込めてアンちゃんと呼ばれるようになります。

高校卒業後の進路が未定だったアンちゃんは、デパ地下の和菓子屋さんのアルバイト募集の張り紙を見て、気軽な気持ちで応募して採用されます。一見有能で、男勝りな女性店長、元ギャルで今はかわいい女子大生の桜井さん、イケメンなのに内面はかなり乙女チックな立花くん、と個性的なメンバーに囲まれてアンちゃんは少しずつ仕事に慣れていきます。和菓子には専門用語がたくさんあり、年配のお客様の方が詳しいこともあるのですが、元々食べることの好きなアンちゃんは、めきめきと知識を蓄えていって、その過程を見守るだけでも驚きの連続です。少しポッチャリしたアンちゃん、体型のことを酔っ払ったおじさんにからかわれたこともありますが、そのときには立花くんはかばってくれませんでした。彼に淡い恋心を抱いていたアンちゃんの心は折れそうになりますが、立花くんが意外な発言をします。最後までスラスラと読めました。和菓子の好きな方にはぜひ手に取ってみてほしいです。