「203号室」 加門七海・著 これはとても怖い!ホラーです。
「加門七海」の小説は、怖い話が多いのですが、この小説は出色のホラーです。一人では読みたくないほどの怖さです。大学に合格し、念願の一人暮らしを始めた女子大学生が主人公です。
「この部屋には、何かいる・・」と、感じ始めたことから、物語は始まります。気のせい?かと始めは思うのですが、気のせいではない・・のでは。部屋に人の気配が濃くなっていきます。
誰かが部屋に入っている?留守の間に・・と、疑うところから始まりますが、どうもそうではないようです。人が立ち入った様子はありません。
怖いホラーであり、ミステリーでもありますので、あまりネタバレになってはいけないのですが・・原因はこの「部屋」にありました。
また次の住人が、この部屋にやってきます。その時の語り手の視線に改めて、背筋の凍る思いがします。怖い怖いホラーです。
若い女性の一人暮らしの方には・・お勧めしません。それほど怖い!話です。とても良くできています。都会の片隅での、いかにもありそうな怖い話です。
読んでも良いのですが、この話にとらわれてしまわないように・・注意!です。