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感想・書評『千日回峰行を生きる・光永圓道』ネタバレ注意「比叡山延暦寺で行われている修行の一つです」(レビュー)。 #読書


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千日回峰行を生きる 光永圓道 こんなお坊さんがいます。

千日回峰行というのは、比叡山延暦寺で行われている修行の一つです。簡単にいうと、夜中に出発して、比叡山の山の中の決められたコースを礼拝しながら歩いて回り、朝に戻るということを7年間繰り返します。その間には「堂入り」という、9日間飲まず食わず、寝ず、横にもならず、お堂の中でお勤めをする、というとんでもない行事もあります。この本の著者、光永圓道さんは、2009年にこの千日回峰行を成し遂げたお坊さんです。
実はこの本を読む前から、この行のことも、この著者のことも知っていました。ニュースにもなりましたし、山の中でお会いしたこともあります。「こんにちは」と言われて、さっそうと去って行かれました。一瞬でしたが、オーラのようなものを感じました。宗教的なことはよくわかりませんが、私にとっては憧れの人のひとりだったんです。
この本を読んで初めて知ったのですが、光永さん、修行中に足にかなり大きなけがをしていたんですね。お医者さんからは、入院して絶対安静、といわれるような。ほかにも、いっぱいトラブルというか、困難なことにあっています。そのたび、光永さんがしていることは、自分で選んだことなのだから、自分で工夫して何とかする、ということです。歩き方を変えてみる、楽にはなったが筋肉痛になる、ではまた違う方法で、とあきらめずに何とかやり遂げる。もちろんこのとおりのことをするのは、常人には無理ですし危険ですが、学べることはありますね。実践すること。あきらめないこと。
こんなふうなことも書いておられます。自分のレベルを上げると、いろんなことが楽になる、その自分のレベルを上げることが行だ、と。
ますます、光永さんのことが好きになりました。