小説
いやーまいったまいった,この本はすごい,創作に8年のかけたと言うだけあって、初めから本の世界にひきずりられっぱなしでした。
久しぶりに大沢さんのブラックチェンバーを買いました。 大沢さんは新宿鮫で有名になって、新宿鮫シリーズやいろんな魔女シリーズなども 書いている僕の好きな作家の一人です。
孤児になった11歳の少女パレアナは、子供嫌いで気難しい叔母に引き取られ、大きく立派な屋敷で生活を始めます。貧しい生活をしていたパレアナは、初めて目にする立派な家具や高級な絨毯などに感激し、屋敷での生活に期待を膨らませていました。
あらすじと作者の名前だけで購入した小説でしたが、満足度の高い素敵な作品でした。主人公とその幼馴染が大学で再開し、昔の話をするのですが、二人の記憶がどこかかみ合わない。
2018年の本屋大賞に選ばれ話題となった作品です。ミステリー作家というイメージの強い辻村深月さんですが、これはファンタジー要素の強い物語でした。
「羊と鋼の森」で本屋大賞を受賞し、一気に知名度を上げた宮下奈都さんのエッセイ集です。 この本にも収録されていますが、化粧品会社ファンケルの情報誌でたまたま掲載されていた「育児ときれい」を何気なく読み、予期せず涙がドバドバと出てしまい、そんな…
昨年 逝去された 葉室麟先生の新刊です。 作家のふるさとが、舞台。
女性が旅をすることが、とても珍しかった時代に、江戸から伊勢へ百十四里の旅をした、祖母・母・孫娘の女性3人の道中記です。 お伊勢参りなので、今でいうツアーコンダクターのような「御師」が同行します。が・・全く初めての新米の「御師」なのです。
佐々木譲という作家を今まで知らなかった自分が残念だった。この作品を読んでから次から次へと読み進めて行った。日本にこんな素晴らしい歴史小説でもありミステリーでもある作品がずっと前に世に出ていたなんて。太平洋戦争勃発直前の日本とアメリカの諜報…
『私はがんになった後に、ムスメを授かりました。だから、この子を残して、死ななければなりません。』33歳で逝った母が5歳の娘と交わした約束、それは『毎朝、自分でみそ汁を作ること。』だから、はなちゃんは毎朝、みそ汁を作る。
大人気フリーゲーム、ゆめにっきの公認ノベライズ本を読んでみたので感想をかきたいと思います。私自身、ゆめにっきというフリーゲームが大好きで半年に1度はやり直しています。おさげの女の子が自分の夢の中の世界を散歩する、といった内容で目的なんて必要…
久しぶりに帚木さんの新刊が出たので読んでみました。 この作家の方は上下巻の2巻組が多いので長編小説ファンの私には合っています。
始まりは温泉地で起きた事故。 有名映画監督が硫化水素中毒で死亡します。 そこから、別の場所同様の中毒事故が起きていたことが判明。
今野さんの本はもう誰にも何冊も読んでますが、大体において警察のものが多く、今野さんの警察ものの本は佐々木譲さんの本当並び称されるように安心して読むことができます。
久しぶりに東野圭吾の本を見つけたので買ってしまいました。 帯に書いてある言葉「君は科学の楽しさを知らない。この世は謎に満ちている」
山崎豊子のドロドロとした人間の欲望が渦巻くドラマです。勤労者音楽で成功しようとする主人公とその周りで甘い蜜を吸おうとする人々のお話ですが、人間の建前という仮面を取ったらこんなにもハラハラするのかと音楽の物語と思えないほどの大人の世界です。
フリーの女探偵「葉村晶」が主人公です。長編ですが、話に引き込まれて、どんどん読み進んでいきます。「葉村晶」は、事件に巻き込まれてけがをして、やっと回復したばかりです。 家出中の高校生を連れ戻す仕事を請け負います。その高校生の友人も行方不明に…
過去に戻れるという喫茶店で起きる奇跡の物語…と非現実的な設定にも関わらず本の内容に引き込まれました。それは、登場する人物たちの心理描写がすごく細かく書いているからだと思います。この小説は、4人の女性が主人公となり、それぞれの物語が描かれてい…
『火花』で芥川賞受賞、大ベストセラーとなり、一躍時の人となった芸人ピース又吉直樹さんの第2作目である『劇場』は恋愛小説とのことで楽しみにしながら読みました。いい意味で文芸作品だな、と感じました。
中学生作家誕生という話題性に惹かれて手に取ったのですが、子どもが書いた作品だという先入観を持たずに読んでみたかった、と少し後悔しました。作者の年齢を加味せずとも見事な構成と文章力で、たくさん笑ってたくさん泣かされました。
シェイクスピアを盗め! ゲアリー・ブラックウッド ウィッジの本当の拠り所 孤児院育ちのウィッジが引き取られた先は、速記術を発明したブライト博士のお家だった。ある日、ウィッジとブライト博士の二人でいるところに怪しげな男がやって来た。その男はブラ…
「胡蝶殺し」 近藤史恵・著 歌舞伎の世界の物語 幼くして歌舞伎役者の父親を亡くした少年の、後見人になる「市川萩太郎」です。「萩太郎」の息子と、預かる少年は同い年です。
みかづき 森絵都 勉強好きになってかもしれない 私の好きな作家は森絵都さんです。彼女の書くストーリーはいつもどこか切なく、考えさせられる中身なので、考えて読むのが好きな私は、毎回新作を楽しみしています。
「ストックホルムの密使」佐々木譲 太平洋戦争、この情報が東京に伝われば原爆投下は避けることが出来た? 『1945年、ストックホルムの海軍駐在武官大和田は「ソ連が日本に宣戦する。アメリカが原子爆弾の開発に成功、日本に使用する」という極秘情報を…
「謎解きはスープの冷める前に」コニーアーチャー 現代のアメリカ、スキーリゾート地である小さな村の老舗のスープがメインのレストランで殺人事件が起きる。
あやかし〈妖怪〉時代小説傑作選 宮部みゆき 畠中恵 木内昇 小松エメル 霜島ケイ 折口真喜子 〈妖怪〉時代小説傑作選というタイトルに惹かれて手に取ってみました。書き下しかと思ったのですが、全て再収録みたいです。大御所の宮部みゆきさんと畠中恵さんの…
龍馬を守った新撰組 禁断の幕末維新史 まず、最初にタイトルに惹かれた。新選組が龍馬を守る?龍馬暗殺の犯人と言われることもある新選組が? という訳で、本書を手に取ったが、新選組の母体が江戸で結成された話から上洛するまでの話が延々と続く。清河八郎…
「土井徹先生の診療事件簿」 五十嵐貴久・著 主人公は、殉職警察官を父に持つ「玲子」さんです。24歳にして、警察署の副署長です。キャリアなのですね。
【Aではない君と】【薬丸 岳】 もともと薬丸岳さんが書く小説が好きだったのですが、今回も期待にそぐわない小説でした。いつもながらの少年犯罪に関する事柄をテーマを元に読みやすく、それでいて最後までどうなっていくのか、読み手の想像を超えてくるスト…
「四色の藍」(よしきのあい) 西條奈加・著 紺屋の女将が主人公です。亭主が殺された事件の真相を探るべく、動き出しました。二人の女性を仲間にして、自らいろいろと、探っていきます。 藍の産地から、江戸へ仇討ちに出てきた若いお侍も加わります。どうや…